アメリカに住むということ

よそ様の国に住むというのは結構大変です。英語が出来ればいいというものではありません。

親知らずを抜く。

半年に一度の歯の定期クリーニングに行った17才のウチのボウズ。

その際にパノラマレントゲン撮影をした結果、親知らずが地面と平行に延びようとしていることがわかり、

「専門医の所に行って、抜歯してもらってくださいね。」

と言われました。

難しい位置の抜歯などは基本的に一般歯科医ではなく、専門医(oral & maxillofacial surgeons)を紹介されます。

アメリカの場合保険が複雑なため、紹介されたからと言って「はいそうですか」とそこにすぐに行くわけにはいきません。

まず電話をして、紹介してもらったクリニックが自分の保険がカバーするかどうかを確認する必要があります。

カバーするクリニック(あるいは医師)のことを「ネット内」といって保険がちゃんと治療費を負担し、カバーしない場合(ネット外)、治療費は全額自己負担かカバーしてもカバー率が物凄く低かったりするため注意が必要です。

今回の場合も、まず電話をかけ、保険会社名や保険番号などを知らせてカバーするかどうか調べるようにお願いし、2-3日後に、

「カバーしますよ。でも、半額は自己負担ですよ。」

とのこと。

想定内です。
アメリカの歯科保険ってこんなもんです。

ということで、今度は予約とり。

いきなり抜歯ではなく、まずはドクターに一般歯科医院で撮ってもらったレントゲン写真を見せて診断をしてもらいます。

そのあと、手術の日のアポを入れるという流れです。

診断の結果、さっさと抜いてしまう必要があることが確定し、手術の前日、当日、後日の流れを詳しく説明してもらいました。

ポイントは以下の通り。

(1) 手術の1-2日前から抗生物質を一日3回飲み始める。
(2) 手術の当日は、朝起きたら水さえ飲んではいけない。
(3) 手術は全身麻酔で行う。オペは1時間以内で終了。
(4) 親知らずは4本全部一度の手術で抜いてしまう。

手術は約一か月後の金曜日の午前中となりました。

実は、私もン十年前にアメリカで親知らずを抜歯したことがあって、手術後数日間は痛いやら顔が腫れるやらで大変な思いをしましたら、学校のことなどを考えると金曜日の予約はMUST(絶対)条件。土日で何とか痛みやら顔の腫れやらが引けば、学校は金曜日だけ休みとなります。

さて、オペ当日。

待合室で30分物の料理番組を観終わるか終らないうちに、

「ボウズ君のママ~。終わりましたよ。こちらにどうぞ~。」

と通されたのは、回復室。

まだ、ボウズは麻酔で半分あっちの世界にいます。

看護士のおばちゃんが、

「お口の中に止血用のガーゼが入っていますから、寝てしまうとそれで喉を詰まらせる事故の可能性があります。寝入ってしまわないようにね~。」

と何度も何度も名前を呼んで、起こそうとしてくれます。

でも、ウチのボウズは意味不明なことをつぶやきながら、ふ~っと寝入ってしまいます。

そのうちに、手術をしてくれたドクターが登場し、

「問題なく済みましたよ~。麻酔が切れると痛くなると思うけれど、その時の対処方法は、モートリン600(市販のモートリンではなく、処方箋薬。つまり強力な痛みどめ)で、それでも効かないときはハイドロコドン(これ、中毒になったりするぐらいの強い薬)。2-3日は流動食で。まずはアイスクリームとかヨーグルトとか。すぐそこのウェンディーズのフロスティーのタダ券あげるから使ってね~。抜歯は必要なし。それ、自分で溶けてなくなってくれる糸だから。舌であまり触ったりしないようにね。なにか問題があったら、電話してきてね~。」

と爽やかに説明をしてくれました。

それで、、手術全工程が終了。

手術当日は麻酔がずいぶん長い間効いていて、ほぼ一日中寝ていました。

大変なのは翌日。

麻酔が完全に切れて、大変な痛みと空腹が襲ってきます。
もちろん顔も腫れて、大変なことになっています。

朝方に、

「今日、サッカーに行くんだけれど。」

なんて事を言っていたものの、結局断念。

空腹に耐えられなくてスープを飲むものの、それが痛みに触ったらしく何ともみじめな週末を過ごしました。

日曜日の夕方あたりでもまだ痛みが続いたため、とうとうハイドロを服用。翌日のテスト勉強をするに痛くてできないんだそうで。

でも、さすが、ハイドロ。

翌日の朝、全然起きることが出来ないほど鎮痛・催眠作用が強烈でした。

結局、月曜日は午後から学校に登校して、散々友達連中に腫れた顔のことをからかわれたそうです。

1週間ぐらいしてやっと普通の食事ができるようになりました。

ところで、費用は$1,920ドルで、半額を保険がカバーしました。

子供を4人持つ会社の同僚が4人分の親知らず抜歯代のことをよく覚えていて、費用のことを話してくれましたが、やはり保険カバーで自己負担1人分1000㌦ほどかかったそうですから、このぐらいが相場なんでしょう。

「親知らず、4人分で、我が家はすっかりビンボーさ!」

って言っていました。

ウチはボウズ一人だけなんですけど、もうそれだけですっかり財布が軽くなってしまいました。

teeth02142015.jpg
パンフレットが物凄く詳細。


親知らずは、英語でウィズダム・ティース。
モーラー(MOLAR:奥歯)とも言います
モーラーの方がよく聞きます。










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Comments

私もオーラルサージャン紹介されたけれどもとんでもない、と1年待って日本で抜いたら局所麻酔ですんで1万円だったよ。あれ、絶対にMalpractice insuranceの値段だよね。しかもいっぺんに3本抜いて1万円だからね。必要以上に切らないからほとんど痛くもなかったよ。

2015.02.18(Wed) 02:22       uta さん   #FvEjKfs.  URL       

コメント、ありがとうございます。

お久しぶりです。

あ~、やっぱり~、って感じ。10分の1の費用ですか。アメリカでプロの人に何かしてもらおうとしたら、1万円じゃあり得ないもんね~。弁護士にしろ(1時間500㌦)、下水道/配管工事屋さん(1時間180㌦)にしろ。それに、歯科技術とか、日本人の方が手先系だから上そうな気がするなぁ。でも、日本は住民票抜いていると思うけれど、国民保健なしで自腹で抜いたの?どっちにしろ、アメリカよりお得なんでしょうね。ほんとに、この国はお金がかかるわ。

2015.02.18(Wed) 21:11       KE007 さん   #-  URL       

モーラーは奥歯のことを指していて、親知らず以外の奥歯もモーラーです。親知らずのみを指す場合はwothdom teethが適切です。
私も親知らずを今度4本抜きます。怖いです(>_<)

2015.05.11(Mon) 09:46       えり さん   #-  URL       

コメント、ありがとうございます。

えり、様。

お返事が遅くなってしまいました。
お許しください。

4本一気にというのはなかなか大変ですね。
どうぞ、お大事になさってください。

麻酔が切れるころが、一番辛いんですよね。

2015.05.13(Wed) 18:43       KE007 さん   #-  URL       

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