アメリカに住むということ

よそ様の国に住むというのは結構大変です。英語が出来ればいいというものではありません。

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近くて遠い、デトロイト

2013年の夏にデトロイトが財政破産宣言をした時に、

「大丈夫?」

って、日本の住む親や友達からすぐに連絡が入りました。

「うーん。デトロイトは全然大丈夫じゃないけれど、私たちは、大丈夫。」

と言うちょっぴりへんてこりんな回答をしたのですが、実際のところ、これ以外の返事が浮かばなかったのです。

説明が面倒くさいので、我が家はデトロイトに住んでいることになっていますが、「デトロイト郊外」が正確な言い方です。

日本人が、

「デトロイトに住んでいる。」

と言った場合、大抵「デトロイト郊外」の意味です。

たとえば、日本人が一番多く住んでいるノバイ市という場所がありますが、

「アメリカのノバイ市に住んでいる。」

と言われると、いったいどこのことなのか分かりにくいものの、これを、

「アメリカのデトロイトに住んでいる。」

にすると、イメージしやすいということなんだと思います。

「ああ、GMとかフォードの本社のあるところね。」

と。

我が家は、デトロイトの郊外のロチェスターという町(正確には「市」)にありますが、デトロイトまでは車で30分ぐらいで行くことができます。

ロチェスター通りを南下して、高速75号の「デトロイト方面」にのります。

それだけで、デトロイトに到着できます。

途中、どんどん景色が変わっていくんですね。

「この辺で車が故障したら、まずいなあ。」

とい思わせる景色です。

プロスポーツ(ホッケー、野球、アメフト)を観たり、美術館に行ったり、オーケストラを聴いたりするのにデトロイトの中心に行くわけですが、

「コワイ」

等と言っていられませんから、変なところに行っちゃわないように、目的地と駐車場ロケーションをちゃんと確認してから「軽装(目立ってはいけない)」で向かいます。

この地に何年も住んでいますが、デトロイトは用がないなら行ってはいけない場所という認識になっています。



さて。

先日、ウチのオフィスで働くAちゃんと話をしていたとき、彼女がデトロイトの公立高校卒業生だということを知りました。

ちなみに、彼女はもともとメキシコのモントレー市で生まれて、家族でアメリカに移住してきたメキシカン・アメリカンです。
アメリカで教育を受け、自宅では親たちとスペイン語を話すため、英語とスペイン語のバイリンガルです。


「デトロイトの公立学校」

というと、分かっている人だと、

「大変だった?」

と聞いてくるほど、米国に住んでいる人たちには悪名高い存在です。

Aちゃんは、高校卒業までデトロイトの学校に行っていたとのことですが、彼女が半分笑いながら話してくれた学校の話は、ウチのボウズが今行っている学校とは随分とく違います。

まず、校舎に入るところには、空港のように金属探知ゲートが設けられていて、生徒の一人一人がそれを通らなければ校舎に入れてもらえないそうです。金属探知ゲートの係員はプロの警備員。

更に、ゲートを通るだけではなく、そのあとに金属探知装置(あのクリケットのバッドのようなヤツ)で頭からつま先まで検査されるそうです。

もちろん、荷物はベルトコンベヤーに載せられ、レントゲンで中身検査。

で、もちろん、これも空港と同じで、液体の入ったボトルは校内持ち込み禁止で、もしかばんの中に入っていようものなら、即没収。没収になった飲み物のボトルが毎日ゲートのところにあるゴミ箱に山のように積まれるそうです。(注:ボトルの中身がアルコールだったりするため。あまり知られていませんが、アメリカの高校生は、ヤク中だけでなく、アル中も大きな社会問題なのです。)

学校には何人ものプロの警備員が常駐し、さらに、デトロイト市警察が一日のうち何度も巡回に来るそうです。

授業中に教室にいない生徒は即刻警備員あるいは警察官が捕まえ、「とりあえず」手錠が掛けられるそうです。(武器を持っているかもしれないし、高校生にもなると体が大きく、暴れると大変なので。)

Aちゃんも授業中に一度だけ教室に戻り遅れて手錠を掛けられたと笑って言っていました。

衝撃的だったのは、ギャングのお話。

Aちゃんがあるときお手洗いに行ったら、丁度、ギャングのメンバーが誰かをリクルート中(強制仲間入れ)だったらしく、

「おい、そこのオンナ!そこで誰も入ってこないように見張ってな!」

と命令されたらしく、もちろん「いやだ」などといえないAちゃんは入り口のところでおとなしく見張り番をしていたそうです。

おトイレからギャングご一行様が出てきたとき、新メンバーになった生徒は明らかにボコボコにされた顔をしていたんだそうで、Aちゃんは震え上がったと言っていました。

麻薬にしろ、武器にしろ、どんな田舎にでもごくごく普通に流通していますから、デトロイトなんてそういうものがごくごく日常なわけなんですね。

教育現場がこれで、ちょっと前までの現職市長が市を私物化して結局逮捕され、全米で一番の犯罪都市のレッテルを毎年貼り付けられているデトロイトは、一体いつ復活できるんでしょうか、ねぇ。

(デトロイトのダウンタウンは、結構面白いんですよ、実は。)








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