アメリカに住むということ

よそ様の国に住むというのは結構大変です。英語が出来ればいいというものではありません。

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オバちゃんは強し。

私のオフィスには窓がないので、朝早くに会社に行って、夜遅くに会社を出ると、全く陽に当たらない生活となってしまって、最悪の場合、冬季うつ病ということになりえます。

ということで、毎日ではないものの、お昼休み中にカフェラテを買いに近所のダンキンドーナッツに行って、日射時間をとっています。

今日も、いつものようにダンキンに行きますと、注文カウンターのところにオバちゃんが。

なんだか注文しているような感じだったのでオバちゃんの後ろに並ぶと、オバちゃんが右側に2歩ほど動いて、私に注文カウンターの真ん中に来るように手招きしてきました。

「あ、オバちゃんは、注文が終わったからどいてくれたのね。」

などと思いながら、一歩前に進みますと、

「あなた、ナビの使い方知ってる?」

とオバちゃんが聞いてきます。

全然脈略のない質問だったので、

「へ????」

と思いながらオバちゃんの手元を見ますと、長いアダプターコードがついたままのガーミン(カーナビ)を手に握っているじゃあありませんか。

そこではじめて気付きました。

オバちゃんは、ダンキンにドーナッツを買いに来たわけではなく、道に迷ったのでダンキンの従業員にナビに住所を入れてもらおうとしていたということを。

私がオバちゃんと話し出したため、ダンキンのお兄ちゃんはさっさカウンターの奥の方に消え去ってしまいました。

オバちゃんは、住所が書かれた紙切れを私に見せて、

「ここに行きたいんだけど、どうしてもできないのよ。何とかしてくれる?」

と迫ってきます。

たまたま、ガーミンのカーナビは私も持っていて使い方を知っているので、手伝ってあげることにしました。

でも、その紙切れには、まず、番地が3つぐらい書き殴られていて、どれが本当のものなのか分かりません。

「これだと思うわ...。」

という番地を入れ、その次は通りの名称です。

紙切れには、

LICLVOLN

のようなのが書いてあり、明らかにスペルミス。

でも、ガーミンはおりこうさんで、最初の文字を幾つか入れると候補を出してくれるのでそれに期待して入力してみます。

しかし、期待は完全に裏切られ、何の候補も出てこないのでオバちゃんに、

「これ、絶対にミススペルだと思う。正しいのを確認できないかしら?」

といいますと、

「間違え?間違えなの?全然でない?困ったわね~。じゃ、電話して聞いてみるから、待ってて!」

と言って、だらだらと長いアダプターコードを引きづりながら店の外に出て行ってしまいました。

そこで、やっと目的のカフェラテとブルーベリー・マフィンを購入することが出来ました。

そのときに、ダンキンのお兄ちゃんから、

「あのオバちゃん、大変やね。ま、がんばってや。(英語なんだけれど、こんな雰囲気に聞こえた...)」

と言われちゃいました。

ラテとマフィンを持って外に出ると、オバちゃんはまだ電話をしています。

私もさっさと逃げれば良いものを、基本、お人好しなんで、手招きをされてオバちゃんの方に引き寄せられるように行ってしまいました。

フォードの四駆のドアを開けたまま外に立って、携帯で話しています。すぐ隣には人のよさそうな旦那さんが一緒にガーミンを覗き込んでいます。

オバちゃんは相当あせっているらしく、まくし立てて喋っているのが良くわかります。

この夫婦はアラブ系の国からの移民者で、英語にも強いアクセントがあって、携帯での会話は英語ではありません。

でも、ところどころに英語の単語が出てくるので、さっき、手書きのメモでよく分からなかった通りの名前がどうやら

LINCOLN

と綴るらしいことが想像できて、ためしにこの単語をガーミンに入れ始めると、自動探索で

LINCOLNDALE

という名称がヒットしました。

その画面をまだ携帯で会話中のオバちゃんに見せると、ぱっと目が輝いて、電話の相手に

「リンカーンデールじゃないの?」

と確認をし始めたものの、オバちゃんはあまり英語が得意でないらしく、この単語の綴りがうまくいえません。

それに痺れを切らしただんなさんが横から助け舟を出そうとすると、オバちゃんが、

「ちょっと!だまって!!分からなくなっちゃったじゃないの!!!」

と旦那さんを叱りつけます。

すると、その人のよさそうな旦那さんは、私の方をみて、

「叱られちゃったよ~」

と言うような顔をして首をすくめたりして。



やっと通りの名称が正しいことが確認できて、ナビをセットアップしてあげることが出来ました。

助手席に乗ったオバちゃんが運転手である旦那さんに、

「これで、間違えないでね!」

と言ってるんだろうな~、などと想像しながらダンキンの駐車場をあとにした私です。



どこのオバちゃんもたくましいわと思った次第。








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