アメリカに住むということ

よそ様の国に住むというのは結構大変です。英語が出来ればいいというものではありません。

スピード違反チケットの顛末

本日、裁判所に行って参りました。

6月3日にスピード違反でとっ捕まってしまったことを以前ブログに書きましたが、そのあとの話です。

おまわりさんから頂いたチケットには、

(1)チケットに書かれてある日付から2週間以内であれば罰金130ドル。
(2)チケットに書かれてある日付から2週間を超えてしまった場合罰金160ドル。

と書かれてあります。

「ま、面倒だし、スピードを出していたことは事実なんだから130ドル払ってさっさと清々しましょ~!」

とは考えなかった私。

点数のことが気になったからです。

交通違反チケットには点数に関する言及は1つもなく、違反チケットを切られたときにおまわりさんに聞いても、

「チケットに書いてある番号に電話して自分で確かめるように。」

と言われただけ。

130ドルだけをさっさと支払って終わりじゃなく、実は違反点数がもれなくついてくるので、基本的に違反チケットをもらったら裁判所に出向くのが普通になっているアメリカです。

わざわざ出向いて、命乞いをするのです。

命乞いとは、つまり、

「点数をつけないで下さい!」

と交渉(懇願)することです。

点数が付くと、当然のように保険料が値上がりします。

この保険料の値上がり期間は州によって異なるようですが、私の住んでいる州は最近2年間に引き下げられたようです。
2年間、割高保険料になるということです。

3年よりはましだけれど、2年間も通常より300ドル以上高い保険料を払うのはイヤです。

ですから、面倒でも裁判所に出向くのです。

以下のような流れとなっています。

(1) 違反チケットをもらったら、そこに書いてある番号に電話をかける。

(2) 裁判所のオバちゃん(あるいはおじさん。でも大抵はおばさん)が、「さっさと罰金を払うんじゃなくて、出向いてくるのね?」と聞いてくるので、おじけることなく「そうだ。」と答える。

(3) 「では、違反チケットに書いてある2週間後の締切日を無効にして、出頭日を知らせる通知を郵送するから、それでいいのね。」と聞かれるので、おじけることなく「そうだ。」と答える。

(4) 1週間以内にピンク色(というか色あせた赤色)のはがきが裁判所から届く。はがきには、出頭日と出頭時間が書かれてある。大抵の場合、はがきを受け取ってから2-3週間後の日付。(私の場合、違反チケット日が6月3日、出頭日が7月13日)

(5) 出頭日は、出来るだけ早くに裁判所に到着するよう細心の注意を払う。



さて。

出頭日当日の流れ。

私の予約時間は、午前9:30。

指定の裁判所に9時ごろに到着。

裁判所はどこもカメラ付きの携帯はご法度なので、車のダッシュボードの中に携帯を入れて建物の中へ。

建物に入ると、持ち物検査。

カメラ付き携帯を持っていないことを確認し、荷物をX線検査に通し、自分はメタル探知ゲートをくぐります。

ゲートをくぐったところの窓口(どれでもOK)で例のピンクはがきを提示して、どこに行くべきかを確認します。

「あ、その階段から下りて、1階ね。」

と言われたので、それに従います。(この裁判所は玄関が2階だったのね…、などと思いながら…。)

1階に着いてキョロキョロ見渡しますと、

PRE-HEARING

と書かれた看板を発見。

そこが目指す場所です。

交通違反関係は、いきなり裁判官と対面することなく、まずクラークと呼ばれる実務担当者とネゴする手順となっています。そのことを、プレ・ヒアリング(PH)と言います。

PHの部屋に入りますと、右側に受付のおにいちゃんがコンピューターの前で座っています。

「ラストネームは?」

と聞かれて、

「OOOOOです。」

と答えると、

「はい。じゃあ、そこの3列目に座って待って。」

と言われました。

既に部屋の中には多くの人が詰めていて、みんなあのピンクのはがきを持っています。

部屋の上座のところに2人のクラークが座り、1人1人とネゴしているのです。

ネゴ内容は部屋にいるみんなに全部聞こえています。

「前回の交通違反は、いつ?」

「4年前の交通違反の罰金、まだ払ってないね。今払わないと、警告状が行きますよ。で、それをすぐに対応しないと逮捕されますよ、そうならないためにも、いい機会だから今日全部払ってしまいなさい。」

「学校の近所は大抵時速25マイルだって誰だって知っていますよ。」

「赤は停まれ。黄も停まれ。停まれるのに黄で停まらないのは赤で突っ走るのと同じですよ。」

などと言った会話が全部聞こえてきます。

ま、教育のためにわざとああしているんでしょう。

自分より前に来た人たちの話が全部聞こえますから、どのような流れになっているかはそこから理解すること出来ました。

基本的に、クラークとの面談で決着をつけてしまい、どうしてもという人たちだけ裁判までもっていくとなっているようです。

とうとう、私の番がやってきました。

「はい、次の人!」

と言われて、ピンクのはがきを差し出しながら左柄のクラークの前に座ります。

「Hello, how are you?」

と温厚そうな笑顔で聞かれます。

「I am good. Thank you. Yourself?」

という感じで、軽い会話が始まりました。

「キミは、日本関係かね。もし、そうだとしたら、ボクは天才だね。なぜならそれが当たっているのだから!キミが日本人だということは、キミの苗字から想像することが出来るんだ。よく似た企業名があるだろう?!それから、日本といえば、このあたりで一番美味しい日本食レストランがアジシXだって事も知っているんだよ。あそこは本当に美味しいんだけれど、店が小さすぎるね。いつも列を作って待たないとならない!」

などと言った雑談を2分ぐらいして(みんな聞き耳立てて聞いてるんですけど…)、本題に入りました。

「で、何でスピード違反なんかしたんだね?」

と聞かれ、

「ボウズのサッカーの試合があって、それに、周りの車の速度と同じに自分も走っていて…。」

というような、今風の表現で言うところの「全くイミフ(意味不明)」な言葉が口から出てきました。

せっかく、会話の冒頭で違反とは全く関係のないカジュアルな会話で気持ちをリラックスしてもらったのに、本題に入るとすっかりパニクってしまいました。

「サッカーの試合」と「周りの車の速度」の関連性が全然理解できない説明でした。

クラークのところには、違反チケットには書かれていない詳細な違反説明がされてある書類が積まれていて、違反者がごまかそうとしているかどうかちゃんと確認できるようになっています。

ヘンテコリンな違反説明をしてしまった私ですが、10年ぶりの違反だったこともあり、

「では、2つのオプションをキミにあげよう。どちらで行くか考えてくれたまえ。1つ目は、罰金125ドルを払って、点数を2点つける(アメリカは減点法ではありません)というもの。2つ目は、罰金160ドルを払って、点数はなし。どっちが良いかね?」

というところまで5分で辿り着きました。

もちろん、私は、2番目のオプションを選び、書類にサインをして、クラークとの面談を終了しました。それで、裁判官にあうことも無しです。つまり、それだけで済みました。

あとは料金支払い窓口で160ドルを支払ってお終いです。

裁判所は、クレジットカードを使うことが出来ません。現金か小切手のみ。

現金など持ち歩くことのない私ですから、小切手で支払いを済ませ、裁判所を出ました。

13日の金曜日に裁判所に行くのなんてイヤだなと思っていましたが、点数を免除してもらえましたから何とも素晴らしい日だったと考えるべきでしょう。

ああ、でも、疲れた。
























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Comments

No Subject

突然のメール失礼いたします。
交通違反のことを調べていたら、こちらにたどり着きました。
先日、Taft Rdで一時停止をしていないということでチケットを切られました。また、突然のことで動揺してしまい持っていた保険証なども提示できずこれについてもきられました。(実際には、保険証は持っていましたし、一時停止もしたつもりでした。でも3秒以上はしていないので仕方がないです。ですが、ストップサインは木で隠れていて見にくく、また車道にでる少し手前にそのサインがあったので、ポリスから一時停止していたかどうか確認できないような気がして納得がいきませんーって言い訳はだめですね)

英語もままならず、コートへ出向いて交渉することが難しいと思いますが、点数を引かれるのも嫌なので頑張りたいと思います。
どんな場合でも、まずコートに電話してプレヒーティングをうけるのでしょうか。私の受け取ったチケットには、appearance dateが〇月〇日××時までとあります。この場合、この日時前であればいつでもよいということでしょうか。

何とか点数を引かれることを免れたいです。どのように話せばよいでしょうか。不安です・・・
他に頼れる人も情報もなく、困っています。申し訳ありませんが、アドバイスを下さるとありがたいです。

2012.09.26(Wed) 11:15       ノバイ さん   #nvfNq5O6  URL       

コメントを有難うございます。

ノバイ様。
はじめまして。お返事が遅くなってしまったことを深くお詫び申し上げます。
さて。
大変な目に遭われましたね。
私も、10年近く前に一時停止でとっ捕まってしまったことがありますが、余りの動揺で日本の免許証を提示してしまうなどという大ボケをかましてしまいました。
私のウェスト・ブルームフィールドの裁判所への出頭は、あくまでもウェスト・ブルームフィールド裁判所の流れのようで、あとから別の自治体でとっ捕まってしまった方のお話などを伺うとかなりちがうということが判明しました。
ウェスト・ブルームフィールドなど、結構西の方ではプレヒアリングのような前段階があってそこでさっさと片付けてしまうような手順があるようですが、例えば、ロチェスターあたりの裁判所(トロイもそのようです)では、電話をして出頭日を設定するところまでは同じですが、実際の出頭日の手順がちがいます。プレヒアリング無しで、いきなり法廷に立つようです。
法廷に立つ場合、自分にチケットを切ったおまわりさんが欠席すると、自動的に勝ちが決まります。でも、たいていの場合おまわりさんは来ています、おまわりさんが親切な人だと、始まる前に近寄ってきて、「点数だけでもつかないよううまく話してあげるよ。」みたいなことを言ってくれるようです。(特に英語が得意じゃないと情けを掛けてくれるようです)
結局、法廷、そしておまわりさん、更には担当の裁判官によって対応が随分と違うということです。
ミシガンくちこみなどで過去ログをお調べになるといろいろと事例が出てくるかと思いますが、本当に人それぞれです。
私も弁護士ではありませんから、あくまでも1つの事例として読んで頂くのが良いかと思います。
とりあえず、点数を何とかしたいとお考えならば、チケットを切られて2週間以内に裁判所に電話をして出頭したい旨を伝え、出頭日の通知はがきを待つというのが第一ステップかと思われます。
受け取ったチケットにいきなり出頭日情報があるというのは初めて聞きますので、どなたか英語を良くご存知の方にそのチケット(?)を見ていただくのが良いかと思います。そして、疑問点がある場合、直接裁判所に問い合わせのお電話をするということで…。まずは、英語の出来るお知り合いに助けを求められてはいかがでしょうか。

2012.09.29(Sat) 15:13       KE007 さん   #-  URL       

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