アメリカに住むということ

よそ様の国に住むというのは結構大変です。英語が出来ればいいというものではありません。

時代の流れ

これは、NPR(日本のNHKと同じ公共放送局)というラジオ局でやっていたお話。

1980年代にカルト的な人気を博した「カラテ・キッド(日本名:ベストキッド)」という映画がありました。日系アメリカ人ミスター・ミヤギとダニエルさんのお話です。

この映画のあとで、「さん」付けの名前の呼び方をアメリカ人に説明しやすくなり、「ワックス・オン/ワックス・オフ」などの表現が一般的に使われるようになりました。


今その続編のような映画が公開されています。タイトルは、オリジナルと同じ「カラテ・キッド」。


NPRは、オリジナルと最新版を比較し、それにもとに、この20年でアメリカ社会(強いては世界全体)がどのように変化してきたかをレポートをしていました。

オリジナルの設定は、カリフォルニア。アメリカ人のダニエルさんに日系人ミスター・ミヤギがカラテを教えます。

これは、日系の自動車企業がアメリカ社会に受け入れられ、日本車の販売台数がどんどん上がってきた頃と時を同じくしています。

その昔日本車は、アメ車に比べると小さくて、なんだか車を運転しているというダイナミックさに欠けるイメージがありました。でも、よ~く見ると結構スタイリングが良くて、燃費も良く、なかなか壊れたりしない日本車は、まずは西海岸で売れ始め、そのうちに、全米に浸透しました。遂には、どんな田舎の小さな町に行っても日本車が走るようにまでなりました。

それを見た米系自動車会社は、日本式自動車生産システムを勉強しだします。それはまさに、ダニエルさんがミスター・ミヤギにカラテを教えてもらったような感じで。

さて、新作の設定のほうは、全く打って変わって、中国が舞台となっています。

デトロイトの自動車業界で働くシングルマザーが会社から中国駐在を命じられ、子供をつれて中国に渡ります。

この設定は、まさに「今風」で、20年前には考えられなかったことです。

自動車業界の聖地とも言えるデトロイトを出て、自動車新興国である中国に向かうということ、シングルマザーである女性が子供をつれて極東方面に駐在に行くということは、今の社会の流れをうまく映し出しているとNPRは言っていました。

さらに、日系人のミスター・ミヤギではなく、ジャッキー・チェン演じる中国人がアメリカ人の子供、それも「典型的アメリカ人」だと思われがちな白人ではなく非白人の子供にカラテ(というか、この新作映画はカンフー)を教えるのは、今現在の米国・中国の間柄をよく投影していて、その裏には、「もう日本から学ぶことはない」というニュアンスがあるとも説明していました。「時代は、中国にシフトしたんですよ」と。

この放送を聴きながら、日本はこれからどうなっちゃうんだろうと、ちょっと心配になってきた私です。








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