アメリカに住むということ

よそ様の国に住むというのは結構大変です。英語が出来ればいいというものではありません。

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頑張れ、ジェイミー 其の壱

【書き始めたら無茶苦茶長くなってしまいましたので、数回シリーズにすることにしました】



アメリカ合衆国、ウェスト・バージニア州、ハンティントン市。

特にこれといった特徴のない、ごく一般的なアメリカの町。

でも、ひとつだけ。

ナンバーワンなことがあります。

死亡率全米第一。

余り誇れることではありません。

っていうか、なんとも悲しいナンバーワンです。

肥満から来るハートアタック(心臓発作)とかストローク(脳梗塞)とかダイアビティス(糖尿病)のコンプリケーション(合併症)での死亡率が大変なものだそうです。

多くの市民が通う教会の牧師さん曰く、

「(信者名簿を一ページずつめくりながら)冬になると、隔週で葬式があります。この人も、あ~、この人も、もう亡くなっています。みんな、心臓病とかストロークとか糖尿病とか…、なんとも哀しいことです。」

と。

アメリカの肥満率は歴史上かつてないほど最悪で、成人人口の64%が肥満、26%が病的肥満だそうです(参照:ウィキペディア)。

子供も例外ではなく、道を歩いていますと、どうしたらそこまで大きくなれるのというほどのドデカイ(って、つまりは超デブな)子供がゴロゴロいたりします。

何てったって、5ドル(400円ぐらい)でラージサイズのピザが買える国ですから…。

さて。

このハンティントン市に、ジェイミーという英国人セレブシェフがやって来ました。

このジェイミーというセレブシェフ。彼の本国イギリスの学校給食制度に疑問出しをして、ジャンク中心のメニューを「ちゃんとした」メニューに変えさせた人物です。

その活動をアメリカで一番死亡率の高いハンティントンでもやろうとしています。その様子がいまテレビで放映されているのです。

アメリカの公立学校給食の献立は、農水省の定める基本ガイダンスと各自治体が出す予算の2本立てで決められるのですが、基本的にどの自治体も予算不足が半端でなく大変なことになっているため、安い食材(ジャンク)を最小限の人件費(給食調理担当者)で賄う事になっています。

予算不足 → 人不足 & 安い食材 → 手のかかる調理はできない/しない

と、負のスパイラルがブラックホールに向かっていく図式の完了です。

例えば、このハンティントン市にある小学校のお昼の典型的なメニューは、

チキンナゲット(調理は、オーブンであたためるだけ)
ロールパン(調理は、焼くだけ)
牛乳(ストロベリーとかチョコの味付きが人気で普通の牛乳は売れ残る)
マッシュポテト(本物の馬鈴薯を使うのではなく、「パール」というツブツブを水で溶いてバットにしいてオーブンで焼くだけ)
りんご

となっています。(包丁を使う必要一切なし)

私たちが子供のころ、「給食は残さず!」って厳しかったけれど、この小学校の子供たちはチキンナゲットだけを食べ、ストロベリー味の牛乳を半分ぐらい飲んで、後はごっそりゴミ箱行きです。(全く手をつけていないりんごさえ!)

ゴミ箱のところには、子供たちの残飯をごみ箱に投げ捨てる専門の担当者がいて、ずらっと列を成した子供たちの給食トレーを回収しごみ箱に3回ずつたたきつけて残飯だけ投げ入れていきます。

【続く】

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