アメリカに住むということ

よそ様の国に住むというのは結構大変です。英語が出来ればいいというものではありません。

映画を観に。

劇場に電話をして、

「席の予約がしたいんですけど…。」

と言うと、

「席はね~、山ほど残っているから、こちらに来て購入してね~。」

と言われて行ったのが、デトロイト美術館。


デトロイト美術館には付属の映画館があって、そこで、各国の名画が定期的に上映されています。

1月ごろに我が家に送られていたパンフレットに、日本の映画が2つ上映されることが記されていました。

3月の予定:THE SUN
4月の予定:羅生門

去年だか一昨年だかに、この映画に出演している桃井かおりさんがミシガン州のアンナーバー市で行った講演会に行ったのですが、そこでのお話がとても良くって、是非観たいとずっと思っていたのです。

ロシア人監督の作ったこの映画は、題材が題材だけにいろいろとご苦労が多かったそうです。

メインキャストのイッセー尾形氏の演技が楽しみで楽しみで、ルンルンで劇場に向かいました。

入場料は6ドル50セント。私は、美術館のサポートメンバーですから1ドルのディスカウントです。

上演は夜の7時から。

デトロイトのダウンタウンの夜7時というのは随分と危険です。間違っても知らない道に迷い込むなんて事のないよう目的にまで辿り着かないといけません。

野球とかアメフトを見に行く場合は、夜でも観客がものすごい多いので、通りを歩いていても大丈夫といえば大丈夫ですが、チケットが山ほど売れ残っているという映画を見に行く場合、かなり警戒しないといけません。

私は、お友達のKさんと一緒に行ったのですが、途中、

「Kさん、今日、チケット、ものすごく残ってるって言ってたけれど、私とKさんだけだったら、どうしよう~!!」

なんて、話していました。

ちょっと緊張して駐車場に近づいていくと、どんどんと車が入っていっているじゃありませんか。

で、みんな劇場のほうに向かって歩いていっているんです。

チケットを買って、ホールに入っていくと、ひと、ひと、ひと!(だれよ、2人だけだったら、なんて妄想したのは…?)

ざっと見渡すと、殆どが白人。日本人は、10人もいない感じ。

上演の前に、劇場の人の挨拶。

「今日は、お越しいただいて有難うございます。今日の映画は、ロシア人監督による日本映画。言語は日本語がメインで、字幕が着きます。この映画は、太平洋戦争末期の昭和天皇の心情を描こうとしたものですから、映像がダーク系で、声のトーンも最小限に絞ってありますから、観づらさ、聴きづらさがあるかと思いますが、それは監督が意図的にそうしていますので、目を凝らして、耳をぐっと傾けてご鑑賞ください。」

というような説明がされました。

ハイウッド系の映画を見慣れた人たちにはちょっと辛いかなと思われるような、話の流れ、カメラワーク、音響効果の入りかたでした。

映画が終わると、拍手は「ぱらぱら」程度で、あちこちから、

「なんだか不思議な映画ね…」

という声が聞こえてきました。

ま、当然といえば当然で。

個人的には、いろいろな面で、大変興味深い映画だと思いました。

(題材が題材なので、ここでのコメントはこれぐらいで…)

これは、まず観て、それから、それぞれ思ったり考えたりすれば良いのに、というような映画だと思います、私は。




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