アメリカに住むということ

よそ様の国に住むというのは結構大変です。英語が出来ればいいというものではありません。

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スゴイ人

運動会。

日本の小学校では、あって当然のお決まり行事ですが、アメリカの学校にはありません。自治体の財政難で、体育や音楽の授業がないなんて学校がごく普通にあるぐらいですから…。

さて。

ウチの息子の通っている学校にも運動会はありませんが、毎年、5年生だけがペンタスロンという競技会に参加します。ミシガン州とオハイオ州とケンタッキー州にある同じ系列の6つの学校の5年生がアンナーバーに集まって競技会を行います。競技の内容は、長距離走、短距離走、槍投げ、円盤投げ、幅跳びの5種目です。各学校の5年生は、この日に向けて、5年生になったらすぐに練習を始め、技を磨き競い合います。ローマ風のコスチュームを着て。

と、今回は、ペンタスロンのことを長々と書くつもりではないのです、実は。

ここからが本題です。

ペンタスロン競技会の前日に、参加選手たちが集まって前夜祭が行われました。その中で、

「明日は、オリンピックの金メダリストのシーラさんが開会宣言に来てくれますよ~。彼女はアンナーバー校の美術の先生の妹さんです。」

というアナウンスがありました。

そのときは、

「へ~、そうなんだ~。すごい人が近所にいるものなのね~。」

ぐらいにしか思いませんでした。

で、当日の開会式。

「さあ、昨日お知らせした通り、ここで、シーラさんにご登場願います。みなさん!シーラさんです!」

大勢の人を掻き分け、体育館の後ろの方からシーラさんが入ってきました。

真っ赤な乗馬のユニフォームを着て、背中には、北京五輪のゼッケンがついています。両手にバッグやらアタッシュケースのようなものを抱えています。

北京五輪のゼッケン


「開会宣言」というので、それこそ、「これから始めます」ぐらい言ってさっさと競技に移るのかと思いましたら、

「シーラといいます。これからみなさんにいろいろとお話をしようと思います。」

で始まって、とてつもなく面白い話が始まりました。

乗馬服のシーラ

体育館一杯にいた生徒、保護者、先生のみんなが彼女の話に引き込まれていきます。あまりの面白さに、大人も子供もみんなして、うなづきながら聞き入っています。みんなの目が見開いているのです。

バッグから、はだかで入っているアトランタで取った金メダルを取り出し、みんなが手にとってみれるように回してくれました。オリンピックの金メダルなんて、額縁に入れてお家の一番良い場所にでも飾っておくものなんだろうに、バッグの中の携帯電話かお財布ぐらいの扱いをされていました。

これがオリンピックの金

近代5種の選手ですから、フェンシングやピストル(アタッシュケースの中身)も本物を見せてくれました。もちろんピストルに実弾は入っていません。安全なピストルの扱い方を面白おかしく説明します。人が周りにいるときは、実弾が入っていなくても、銃口をいつも上に向けるようにと注意を受けました。(って、一生、ピストルを触ることはないんでしょうけどね。)

銃口は上を向けて


競泳のお話のところでは、日本でも北京五輪で大きな話題になった「レーザー」を取り出して、それもみんなに回して見せてくれました。水着というのはペロペロで薄っぺらというイメージがありますが、レーザーはなんと、革のようにごわごわなんです。ぐっと引っ張っても伸びません。確か何かの記事で、レーザー着用は数人がかりでとても時間もかかると書いてありましたが、実物を見てとっても納得できました。体を力ずくで押し入れるんでしょう。あんなのを着て、どうしたらいい記録が出るんだろう、と不思議に思わせるようなシロモノです。

噂のレーザー

日本人のオリンピック友達がいるそうで、なかなか予選でいい記録が出ないときに、その友達から教えてもらった「頑張れ」という日本語が彼女のスピーチ全体にモチーフとして使われていました。

くじけそうになったときに、自分に「頑張れ」と言い聞かせ、北京五輪の乗馬でいい結果が出た話が最高潮に達したとき、体育館にいた人たちはみんななぜだか背伸びをしていました。そして、その話が終わると、やんややんやの大拍手。

もう、話のもってゆき方のうまいことうまいこと。やっぱり、オリンピックに出て、金メダルを取るような人は違うんだな~とつくづく思いました。

プロとして演劇をする友達でさえ、シーラのお話のすばらしさにメロメロになっていました。

今、こうして思い出しただけでも、グッと来るものがあります。(あのときほど、英語が理解できて本当に良かったと思ったことはありません。)

もう40才だから引退なの~、って言っていましたが、引退するにはもったいないほどパワーのあふれたアスリートです。

近くで見ると、随分と小柄の女性です。でも、何だか物凄いオーラを発しているので、随分と大きく見えます。どんな人ごみの中にいてもすぐに見つけ出すことができるのは、オーラのせいでしょうか。

とにかく、すごい人に遭っちゃいました、って感じです。






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