アメリカに住むということ

よそ様の国に住むというのは結構大変です。英語が出来ればいいというものではありません。

事前に策を講じる

学校から帰ってくるなり洗面所に直行し、必死に手を洗い続ける我が子を見て、

「学校で何かあったの?一体どうしたの???」

と聞くお父さん。

「学校でみんなが僕のこと、色が濃いって言うんだ。一生懸命に洗ったら、この色は落ちるかな…」

と泣きながら、手を洗う事をやめようとしない子供。

この子、まだ、幼稚園生だったと思います。

これは、私がボウズ(息子)とまだ日本に住んでいたころ、テレビの某バラエティー番組でやっていたシーンの一部です。

お父さんはその番組の中で、日本人の残酷さを泣きながらに糾弾していました。(ちなみに、このお父さんは日本在住のアフリカ系の方、お母さんは日本人)

子供が受けた心の傷のことを思うと、本当にかわいそうなエピソードです。

この話を聞く番組の出演者の多くが涙し、このお父さんと一緒になって日本人の差別意識を論じる出演者が映し出されていました。

私も、この番組を見ながら、怒りが込み上げてきましたが、出演者の中の一人の発言で、別のアングルでこのような事態を対処する重要性を認識しました。

その発言とは。

「日本に長く住んでいるなら、日本という国がどんな国か知っているはず。差別やいじめがあることは親として認識して、学校に入る前に子供にそういうことをちゃんと教えておかないと。み~んな日本人ばっかりの学校にちょっと見た目が違うあなたの子供が入って行ったら、そりゃ目立つよ。子供ってのはもともと残酷で手加減ってモンを知らないから、人のこと平気で傷つけるよ。確かにかわいそうな体験をしてかわいそうに思うけれど、親のあなたがただ怒っているだけじゃ何にも解決にならないよ。たとえあなたの子供の幼稚園に怒鳴りつけに行っても、何にもかわらないよ。相手は、子供なんだから。その子供たちの親も恐らく分からないと思うよ。」

というような内容でした。

この発言を聞いたお父さんは、火に油を注いだかのように更に激昂してました。まだ小さい幼稚園児に差別という難しい問題に直面させるのはむご過ぎると。

でも、実際にこの子供は差別という問題にモロに直面してしまったので、若すぎるとかそういうことを言っている場合ではないわけですよね。

実は、昨日からウチのボウズがサマー・キャンプ(日本でいう夏休み中の学童保育)に参加し始めて、初日からちょっと辛い体験をしたそうで、ボウズの話を聞きながらこのエピソードを思い出しました。

ウチのボウズ、例年は自宅のあるロチェスター市主催のサマー・キャンプに行っているのですが、今年は、隣町トロイ市のキャンプに行かせることにしました。私の会社から1キロというとっても便利な場所にあるからです。

会社からも近いし、料金もロチェスターのより安いし、友達なんてすぐにできるでしょう、ということでトロイに決めたのですが…。

どうやら、ロチェスターに比べてトロイの方は、ガラの悪い子達が多いんだそうで、言葉遣いとか、態度とか、ロチェスターではありえない状態なんだそうです。

また、すでに知っている者同士でグループが出来上がっていて、いくつかあるグループの中にはイジメを専門(?)にするグループもあるそうです。(そんなのは、ロチェスターにはありませんでした。)

200人ぐらいいるキャンプ参加者がどのような構成になっているかを全く知らないウチのボウズは、特に白人系の子供たちに、「なんだオメ~、アジア人!」みたいな扱いを受けたそうです。ヒドイのになると、「なんだよ!近づくな!!」って言われたんだそうで。

基本的に、こういう発言をする子供たちはどこにでもいます。(ロチェスターがよかったのは、むしろ運がよかっただけなのかも…)誰も彼らをとめることはできません。

ですから、こちらが事前に策を講じるしかないように思われます。

つまり、何であれ、新しい環境に入る前に、どんなことが起こりうるか子供にちゃんと行って聞かせるのが大切かな、と。

1. どこに行こうがウマの合わない人はいる。
2. どこに行こうがいじめは存在する。
3. 特に、グループで行動する人たちには注意をする。
4. すでに出来上がっている友達グループに入ろうなんてしない。
5. 身の危険を感じたら、すぐにキャンプ・オフィスに行く。
6. 言葉遣いの汚い子達に近づかない。

このぐらいのことは小学生でも理解できるはずです。ウチのボウズも、「あのグループのやつらは、本当に悪そうだから、近づかないほうが良さそうだ。」と言っていました。

いじめや差別は誰にとっても憎き敵ですが、人類が存在する限り根絶することは無理です。

ですから、親としてそれにどう事前に対処するかを考える必要があるかなと思っています。

でも、今日も一日、仕事をしながら、「ウチのボウズ、大丈夫かしら~」と何度も考えてました。
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Comments

いじめ

いじめっ子って、どこいっても必ずいるね。おそらく、家庭環境になんらかの問題かかえてるから、外でそれを発散させてる、、。子供って純粋なぶん、手加減とか容赦とか関係なく、ストレートにいじめを出してくるんだと思う。結局は、いじめって親に問題が起因してるんだと思うけど、親は責任を自分のものとして見ず、学校とか社会とかのせいにする。これじゃ、いじめは永遠になくならないよね。いじめられる側の親としては、ほんと、事前策たてて、子供にある程度のバリアをつくって上げるしかないのかな、、。おぼっちゃま、元気でこのサマーキャンプ乗り切れるよう祈ってるね。ちなみに、うちの子も転校した直後、一週間はいじめられてたようで、すべりだいの下でひとり、ずっと身を隠してたんだって。こどものいじめられてる姿考えるだけで、胸が痛むね。

2008.06.25(Wed) 09:50       えのち さん   #-  URL       

コメント・サンクス

v-205えのち
教育は学校で、という考え方をまず捨てないとね。教育はまず家庭からですよ。そして、親、学校、子供がバランスよく三つ巴になってちゃんとした教育ができるんだと思います。でも、また熱心すぎる親ってのも問題のようですし。何事もTOO MUCHはいけないんですね…。

ウチのボウズ。何とか乗り越えているようです。スポーツを通じて友達つくりに励んでいるようです。これで、ちゃんと友達出来たら、来年も同じところに行ってくれるかも…。

2008.06.25(Wed) 13:14       KE007 さん   #-  URL       

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